名刺はデザインや記載されている情報によって、相手に与える第一印象を大きく左右します。

しかしポケットサイズの小さなカードなので、自分のことをたくさんアピールしたくても、スペースに限りがあり全ては記載出来ないのが現状・・・。大切な情報を厳選して記載する必要があります。

そんな時にオススメなのが、「名刺にQRコードを入れる方法」です。

QRコードなら、自分や勤めている会社の情報などウェブサイトに集約することができて、スペースを気にせず伝えたいことをたくさん詰め込むことができます。

では、名刺にQRコードを入れるとどんなメリットがありますか?QRコードを挿入する際のポイントや注意する点とは何ですか?

これらの点についてご紹介したいと思います!

名刺にQRコードを入れる4つのメリット

名刺がスッキリとして見やすくなる

限られたスペースに少しでも多くの情報を詰め込もうとすると、余白面積が小さくなり、全体的に文字ばかりが目立つ堅苦しい印象になってしまいます。

さらに名刺は情報とデザイン性がバランスよく調和していることが大切なため、文字数が増えれば増えるほどデザインが目立たなくなり、せっかくの美しいデザインが台無しになってしまうことも・・・。

QRコードを入れると名刺に記載する情報を最小限に抑えて、ウェブサイトで補足出来るようになるため、内容がきちんと整理されたスッキリとした印象になり、名刺を受け取る人も見やすくなります。また、デザイン重視で作成出来るのでインパクトの強い名刺となり、アピールに繋がります。

手間をかけずに情報が見られるようになる

名刺を受け取った際にQRコードが記載されていないと、会社の名前や住所などから公式ページを探す必要がありますが、QRコードが載せられているとスマートフォンのカメラから一瞬でページに移行出来るので大きく手間が省けます。

受け取った人もスキマ時間で手軽に調べる事が出来、良い印象に繋がります。

何か「見返したいな・・・」と思う情報がある時も、わざわざ検索する必要があると面倒くさくなって諦めてしまうかもしれませんが、QRコードがあればすぐに情報を再確認して正しく把握してもらう事が出来ます。

手間が省けるというメリットは小さなことに思えるかもしれませんが、実は大きな影響を与えるのです。

仕事の幅が広がる

名刺はカードでの受け渡しが一般ですが、最近ではスマートフォン内でデータを共有して名刺管理できるアプリも増えており、デジタル化に対応して導入を始める企業も多くなってきています。

IT化が進む中で、今後さらに名刺のデジタル化も進むと思われますので、データで名刺交換を行うような先進的な企業の場合でも慌てずに対応出来るようにQRコードを記載した名刺を作成する事をオススメ致します。

デザインのアレンジが自由自在に出来る

QRコードを入れると、名刺に記載する情報を最小限に抑えて余白を多く持たせることが出来るので、デザインの幅も広がります。

文字がギッシリと詰まった名刺は、カードの周りの色を換えたり、文字に装飾をしたり・・・と限界がありますが、余白があると何か企業のシンボルとなるマークを挿入したり、ロゴやイラストを入れたりすることも可能になります。

目を引くようなインパクトの強い名刺に仕上げる事が出来るのです。

名刺にQRコードを入れる方法

まず、名刺に記載するQRコードを作成します。

紹介したいウェブページのURLを打ち込むだけで、即時に専用のQRコードを作ってくれる便利なサイトやアプリがたくさんあるので、是非活用しましょう。

専用のQRコードが作成されたらPNGやJPEGの写真形式でダウンロードし、名刺デザインを作成する際に挿入します。これで完成です。

とても簡単なので、誰でも短い時間でQRコード付き名刺を作る事が出来ます。

TwitterやFacebook、Instagram、動画などもアカウントから専用のQRコードを作成出来るのでオススメです。

QRコードを入れる時の注意点

実はQRコードは簡単に作成できますが、挿入の仕方を少しでも間違えてしまうと、データを読み取れなかったり、読み取りにくくなってしまったりして、逆に手間のかかる名刺になってしまうので注意が必要です。

どんな点に意識して作成すれば良いのでしょうか?

印刷に歪みはないか

名刺デザインを作成するときに、カードのサイズに合わせてQRコードのサイズを拡大・縮小してしまうと、印刷に歪みが生じてデータが読み取れなくなってしまうケースがあります。

特に縮小する場合は、セルが潰れる可能性が高いので注意しましょう。

サイズ調整は専用のQRコードを作成する際に、サイズを変更・選択してからダウンロードするのがベストです。

QRコードのまわりは十分な余白を作る

QRコードのまわりに文字やイラストが印刷されていると、読み取りにくくなってしまうことがあるので注意が必要です。

なるべく読み取りの際にうつる範囲には目立つ色やデザインを入れないようにし、正確に読み取れるように配慮する事が出来ます。

また、名刺の背景色によってもQRコードが読み取りにくくなることがあり、何度か実際に印刷してみて素早く正確に読み取れるデザインを試行錯誤してみるのも良いでしょう。

解像度に注意する

QRコードの解像度が低すぎると、粗くなってしまい読み取りが難しくなってしまうことがあります。

特にwebサイトやアプリで作成したQRコードは解像度が72dpiなど低く設定されていることも多く、そのまま使用すると読み取りに支障をきたしてしまうことも・・・。

名刺などカッチリとした印刷物に使用する場合は300~350dpiを目安に、事前に変更してダウンロードする事をオススメ致します。

QRコード付き名刺が完成したら、必ず一度印刷したものから実際に読み取りを行い、正確にページに移行できるか確認しましょう。

まとめ

今回は名刺にQRコードを入れるメリットと製作のポイント、注意点についてご紹介する事が出来ました。

デジタル化が進む中で、QRコードは名刺で伝えきれない補足情報の紹介やデザイン性を重視した名刺の作成、受け取る側の検索の手間が省けるなど多くのメリットがあります。

名刺カードをQRコードによってシンプルで見やすいものにするなら、与える第一印象もグッと良くなり、仕事の可能性や幅もさらに広がるでしょう。