新型コロナウイルスの影響によってオンライン授業やリモート会議、テレワークなどのビデオ通話を介したやりとりが世間に浸透し、ビジネスにおいてチャットツールの需要が高まりました。特に、Web会議サービスである「Zoom」の利用者数は2020年の4月には、およそ3億人ものユーザーが利用しており、19年12月の1000万人から約30倍にも急増したそうです。

とはいえ無料版では、使えるサービスに限界があり、もっと充実したコンテンツを使いたいとお悩みのあなたのために、今回はビジネスチャットツールの、無料版と有料版の違いを比較してみました。

意外と知られていない有料版のメリットについて、解説しています。本記事を読んで頂くと、仕事を充実させるために、あなたにとって最高なビジネスチャットツールプランがきっとわかるはずです。とりあえず、一番流行っている無料のアプリを使っていて、特に専門知識がない方でも、すっと理解できるような内容構成になっています。

ビジネスチャットツールって何?

そもそも、チャットツールとは、ネットを使うことで、いつでもどこでも連絡をとることができるアプリケーションとなっています。例えば、slack、Zoomなどが該当します。世界中にはたくさんのチャットツールがあります。

なかでもビジネスチャットツールとは、ビジネス用途に特化したチャットツールのことです。slack、chatwork、Zoomなどが代表例です。特徴としては、ビジネスにおける取引先とのやり取りや、顔を写しての会議などに向いているものが挙げられます。LINEなどのチャットアプリを、ビジネス版に変えたとイメージすると分かりやすいでしょう。

ビジネスチャットツールの無料版と有料版の違いとは

ビジネスチャットツールですが、多くのアプリケーションで無料版と有料版が設定されています。端的に言って、無料版と有料版の違いは、「使える機能の多さ」です。それぞれのツールによって多少変わりますが、制限されている機能は似ています。一例をあげますと、以下の要素になります。

  • セキュリティ強化
  • 保存領域の容量
  • グループチャットの人数
  • ビデオ通話の人数

などが挙げられます。それでは、それぞれの要素について詳しく見ていきましょう。

セキュリティ強化

無料ツールの中にもセキュリティが安全と謳ったものもありますが、やはり有料ツールの方が、通信の暗号化やアクセス制限などの万全な対策がされている場合が多いでしょう。新型コロナウイルスの影響で特に人気を広めたZoomでは、中国への情報流出が問題になるなど、無料版チャットツールには課題もあります。

保存領域の容量

保存領域とはストレージのことで、無料版ではストレージに制限がかかっている場合が非常に多いです。しかし有料版では無制限、もしくは追加料金で大容量にすることができます。無料版だと、ある一定量のメッセージを蓄積すると、過去のメッセージが次々に消されてしまうので、たくさんチャットを活用する会社では、有料版を使ったほうが良いと思います。

グループチャットの人数

無料版では作成できるグループや利用できる人数に制限がありますが、有料ツールではその制限がない場合がほとんどです。大人数での利用を検討しているならば、有料ツールの方が最適かもしれません。

ビデオ通話の人数

無料のプランでは一対一のみの通話がほとんどですが、有料プランになると複数人でのビデオ通話が可能になります。

おすすめのプランは

ここまではビジネスチャットツールの無料版と有料版、一体どこが違うのかを紹介してきました。では無料版と有料版のうち、選ぶとしたらどちらにすれば良いのでしょうか?結論からいいますと「会社の規模」で考えるのが合理的です。

無料版と有料版の違いはいくつかあると解説しましたが、筆者は結果的には「大きい数に対応しているかどうか」に帰結すると考えます。(Zoomであれば可能人数、slackであればメッセージ数など。)会社の規模が小さかったり、取引相手が少なかったりすれば、制限のかかった無料版でも問題なく使えます。

一方、会社の規模がそれなりに大きい場合は、無料の機能のままでは足りません。ビジネスチャットツールを使う意味がなくなってしまいます。会社の規模を考慮して無料版と有料版どちらにするのか決めれば、後悔のない選択になるでしょう。

有料版のほうが、コンテンツの充実度が高いことに間違いないので、どうしようか迷っていたら、1ヶ月だけでも、体験してみることを強くおすすめします。

まとめ

今回は、ビジネスチャットツールにおける無料版と有料版の違いについてまとめました。ご紹介したように有料プランには料金に相応しい便利機能が搭載されています。

今回挙げさせていただいた代表例では、「セキュリティ強化」「保存領域の容量」「グループチャットの人数」「ビデオ通話の人数」などです。

以上の点を考慮して、必要に応じて有料版を使用してみてはいかがでしょうか?