「オンライン会議だとなんかぎこちなくて一体感がないんだよな・・・」

「雰囲気は悪くはないけどホンネで話し合えてない気がする・・・」

こんなお悩みをお持ちのオンライン会議の進行役の方はいらっしゃいませんか?

実は、オンライン会議開始前にここでご紹介する簡単なゲームをやればすぐに解決できます。

なぜなら、ゲームがとても簡単で誰でも取り組めるからです。

ここでは、オンライン会議で役立つ4つのアイスブレイクとともに、選ぶ際のポイントやメリット、注意点を解説します。

読み終えていただければ、対面で話し合っているような、一体感があり、メンバーそれぞれが納得できるような会議を実現することができます。

注意!Web会議中に気を付けること、マナーまとめはこちら

アイスブレイクとは

アイスブレイクとは、会議に入る前にメンバー同士が打ち解けて良いコミュニケーションを取りやすくするための工夫です。

会議で新しい成果を生むための出発点と考えてもいいです。

ただの事務連絡ではなくて、何らかの成果を生むのが会議の目的だからです。

このように、アイスブレイクは、メンバー同士が打ち解けて新たな成果を生むためのスタート地点です。

オンライン会議で役立つアイスブレイク集4選

①「私、実は・・・なんです」

自己紹介をする際に、「実は・・・なんです」から始めて一言言うものです。

非常に簡単なのですぐにできます。ぜひ試してみてください。

<例>

「◯◯課の山田太郎です。実は、学生の頃、自転車で日本一周したことがあります」

人数:3~10人程度

②Good & New

24時間以内に起きた良い出来事(楽しい、うれしいこと、新しい発見など)を発表するものです。

<例>

「佐藤です。良かったことは、道にきれいな花が咲いていたことです。気持ちがほっこりしました。」

「田中です。テレビを見ていたら、初めて見るお笑い芸人のコントがとても面白かったです。」

「山田です。今朝はとても良い夢を見て目が覚めました。」

このように、どのような内容でも構いません。話している人のプライベートな部分が垣間見えてその後の会話が広がるかもしれません。その場にいる人達がちょっぴり幸せな気分になれるアイスブレイクです。

人数:3~10人程度

③たけのこニョッキ

簡単なゲームで飲み会でもよく使われており、会議のアイスブレイクとしても適しています。

やり方は簡単。

進行役が「たけのこ、たけのこ、ニョッキッキ!」とかけ声をして、その場の参加者が順に「1ニョッキ」「2ニョッキ」・・・と言っていきます。

その場の空気を読んだり、タイミングをはかったり、アイコンタクトをとったりするのが楽しいゲームで、全員参加できるのも良いですね。

<例>

進行役が「たけのこ、たけのこ、ニョッキッキ!」

A「1ニョッキ!」

B「2ニョッキ!」

CとD「3ニョッキ!」(同時)

これはCさんとDさんが同時に「3ニョッキ!」と言ってしまったので、失敗した例です。

成功するまで協力して繰り返し行いましょう。

なお、このゲームは、オンライン会議アプリ(Zoomなど)の音声機能だけでなく、チャット機能を使っても行うことができます。ぜひ両方試してみてください。

人数:5~7人程度

④今日の議題の確認

今日の会議のテーマを確認し、目的を明確にしてそれを全員で共有できます。同時に、会議で決めなければいけない事案など、ゴールを設定するとなお良いです。

こうすることで、話題の脱線を防ぐことができますし、脱線してしまった話題を角を立てずに戻すことができるというメリットがあります。

また、時間についても「今日の会議は◯◯時まで」ときちんと決めておけば、だらだら話すこともなく、なんとか結論までもっていこうとするきっかけにもなります。

オンライン会議のアイスブレイクを選ぶ時のポイント

ポイントは次の4つです。

・アイスブレイクをする目的をはっきりとさせる

・適した人数設定のものを選ぶ

・メンバー全員で参加できるかどうかを確認する

・進行役が仕切りやすいものを選ぶ

以下、それぞれ解説します。

アイスブレイクをする目的をはっきりとさせる

何のためにアイスブレイクを行うのかはっきりさせましょう。

選んだ方法によって得られる効果が違うからです。

たとえば、初対面の人同士で行う場合は自己紹介系、プロジェクトチームで行う場合はチーム制のゲームなどのように、場合によって選ぶべき方法は異なります。

もちろん、初対面でも大人なのでグループワークをやってもらえば、それなりに形にはなります。しかし、「打ち解け合う」「緊張感をほぐす」といった大目的は実現できません。

目的を明確にしてから最適な手段を選びましょう。

適した人数のものを選ぶ

今日の会議に何人参加するのか、確認しましょう。

アイスブレイクの種類には適した人数設定があるからです。

たとえば、大人数ではチーム制のゲーム、少人数では自己紹介系のものなどです。

大人数で自己紹介を延々と聞かされるのも、聞く方も疲れてしまいますしね。気の利いた、ユーモアのある面白い自己紹介というのも、なかなか大人数だとしにくいというのもあります。

進行役は事前に人数をしっかり把握しておきどのような手段を選ぶかを考えておくことが大事です。

メンバー全員で参加できるかどうかを確認する

選んだものが全員で参加できるようなものかどうか確認しましょう。

全員で参加しなくてはアイスブレイクの本来の意義が半減してしまうからです。

なかなかオンラインでは確保しにくい一体感を、アイスブレイクを通じて得ることが一番の目的です。ところが、一部の人達だけで盛り上がってしまっては、この本来の目的が達成されません。

進行役は会議のメンバーの個性をよく判断して、アイスブレイクに全員参加できそうなものかどうか、事前にしっかりチェックしておきましょう。

進行役が仕切りやすいものを選ぶ

オンラインの場合、進行役が仕切りやすいものを選ぶとスムーズにアイスブレイクを進めることができるでしょう。

対面で行うのとは異なり、オンラインでは発言のタイミングや場の雰囲気を把握しにくいからです。

たとえば、進行役が中心になって自己紹介系のものや、トーク系のものでまとめていくと、進行役を中心とした一体感が生まれやすいです。

司会進行をうまく行いやすいものを確認しておきましょう。

オンライン会議でアイスブレイクを行うメリット

オンライン会議でアイスブレイクを行うメリットは次の4つあります。

・主体的に参加しやすくなる

・リフレッシュになる

・チームワークがより活発になる

・新たな視点や考えが得られる

以下、それぞれ解説します。

主体的に参加しやすくなる

主体的に参加しやすくなるというメリットがあります。

緊張感がほぐれ、雰囲気が和むからです。

初対面の人が参加したり、商談となると、どうしても緊張した雰囲気になります。そのようなときにアイスブレイクを行うと、メンバー同士で笑顔が見られ、会話もしやすくなって、意見を言いやすい場になります。

リフレッシュになる

リフレッシュになるというメリットがあります。

会議をしていると、途中で険悪な雰囲気になることがありますよね。ある提案がボロクソに言われてしまって提案者がイライラしたり、怒ったり。ついには席を立って議場から出ていってしまったり。

そんなときに一旦休憩を入れて、アイスブレイクを行います。すると参加者は頭がリフレッシュされ、一度は険悪になってしまった会議もリセットされることでしょう。

チームワークがより活発になる

チームワークがより活発になるというメリットがあります。

チーム制のゲームでのコミュニケーションを通じて、一体感や団結力が生まれるからです。プロジェクトメンバー同士でチームを組めば、より一体感が生まれやすくなるでしょう。

さらにあまり知らなかったチームのメンバーが「こういう人だったんだ」ということがわかることで、関係に深みが増します。

新たな視点や考えが得られる

新たな視点や考えを得ることができるというメリットがあります。

異なる年齢や役職の人たちが参加しお互いに理解が進むことで議論が活性化するからです。

たしかに、年配の人は若者の新鮮な頭で考えた意見を青臭いといって見下してしまうかもしれませんし、若者からしたら年配の人の意見は保守的に見えるかもしれません。そんなときにお互いの理解が広がれば、お互いの経験や考えをより深く理解でき、新しい発想が得られるかもしれません。

年齢や立場の異なる人たちが一緒になって議論することで、新たな視点や考えを導くことが期待できます。

オンライン会議でアイスブレイクを行う際の注意点

アイスブレイクは本来、緊張や不安を取り除くために行います。

しかし、必要な緊張感まで取り除いてはいけません。

なぜなら、必要な緊張感までなくなっては、会議自体に意味がなくなってしまうからです。

たとえば、アイスブレイクを通じてメンバー同士が馴れ合いの関係になってしまい、会議の進行もいい加減、会議の成果は得られないまま、、、という事態になってしまうことがあります。そうなっては、会議自体、開催する意味がありませんね。

このように、必要な緊張感まで取り除いてしまわないように、進行役は意識してアイスブレイクを行う必要があります。

まとめ

いかがでしたか?

オンライン会議で役立つアイスブレイク集をまとめました。ここでご紹介したものはどれも簡単で誰でも参加できるものばかりです。

これらのアイスブレイクを通じて、会議で一体感が生まれ、全員が活発に議論できるようになればいいですね。