新型コロナウイルスの影響によってオンライン授業やリモート会議、テレワークなどのビデオ通話を介したやりとりが世間に浸透し、チャットツールの需要が高まりました。
Web会議サービスである「Zoom」の利用者数は2020年の4月には、およそ3億人ものユーザーが利用しており、19年12月の1000万人から約30倍にも急増したそうです。
これまで以上に、企業でも有料版のZoomがコミュニケーションツールとして導入されています。今回は、そんな需要の高まりつつあるZoomの有料版と無料版の違いを比較してみました。
目次
無料版と有料版を比較してみた
Zoomでは、ビデオ通話やチャットなどの基本的な機能は無料で利用することができます。では一体、有料版ではどのような機能が搭載され、どのような料金プランなのでしょうか。
Zoomには、
・基本(無料)
・Pro
・Business
・Enterprise
この4つのプランが用意されています。
無料で利用できる機能として、以下のような機能が挙げられます。
・1対1の無制限利用
・3人以上の利用(40分以内)
・100人までのミーティング
・オンラインサポート
・画面共有
・チャット機能
・ホワイトボード機能
・録音・録画(ローカル)
・セキュリティ機能
有料版では、無料で使える機能に加えてクラウド保存やユーザー管理、カスタム機能といったビジネスシーンで役立つような便利機能が搭載され、グループ会議の時間制限が設けられなくなったり、接続デバイス数やホスト制限の上限が上がったりします。
無料版ではローカル保存のみが可能となりますが、有料プランではMP4、M4Aといった形式のファイルをクラウド保存することが可能となります。プランによってクラウドの容量も異なりますが、Pro、Businessプランでは追加で録画保存容量の購入が可能です。
Business、Enterpriseでは最低契約ユーザー数が定められており、Businessでは10〜49、Enterpriseでは50以上のユーザー数が最低でも必要となります。
また、年払いと月額払いを選択することができ、年払いではProは3,900円、Businessは55,000円ほど安くなり、お得に利用することができます。
他にも有料版では、
・ウェビナー機能
・標準機能
・ZoomRooms
・H.323/SIP
・フリーダイヤルまたはコールミー機能
・SSO機能シングルサインオン
・バニティURL
・管理されたドメイン
・LTI統合
などの便利機能を利用することができます。(Proプランでは使えない機能もご紹介しています。ご注意ください。)
無料版に比べ、有料版はかかる料金に相応した機能を利用することができるので、
より多彩な機能を求めている方やビジネスで活用したいという方は有料版を検討してみてはいかがでしょうか。
【Zoom】無料版・有料版比較表
プラン | 基本 | Pro | Business | Enterprise |
月額 | 無料 | 2,000円 | 2,000円 | 2,700円 |
年額 | 無料 | 20,100円 | 26,900円 | お問い合わせ |
総ライセンス数 | ー | 5~9 | 10~49 | 50~ |
接続デバイス数 | 100 | 100 | 300 | 500 |
ホスト制限 | 100人 | 100人 | 300人 | 500人 |
グループ会議の時間制限 | 40分 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
ローカル保存 | ○ | ○ | ○ | ○ |
クラウド保存 | x | ○ | ○ | ○ |
クラウド要容量 | x | ライセンス数×1GB | ライセンス数×1GB | 無制限 |
ユーザー管理 | x | ○ | ○ | ○ |
文字起こし機能 | x | x | ○ | ○ |
カスタムメール | x | x | ○ | ○ |
管理用ダッシュ ボード | x | x | ○ | ○ |
管理者機能 コントロール | x | x | ○ | ○ |
どのプランがオススメなのか?
Zoomの無料版と有料版の機能や料金を比較してきましたが、どのような人にどのようなプランがオススメなのでしょうか。
それぞれのプランに向いている人をまとめてみました。
基本(無料)に向いている人
Zoomにサインインするだけで、誰でも簡単に無料で利用することができます。
基本プランが向いているのは、以下のような方々です。
・リモート飲み会など、プライベートで利用したい方
・チャット機能やビデオ通話機能などの、最低限の機能で十分な方
・オンライン授業などのために利用する方
Proに向いている人
月額2000円の小規模チーム向けのプランです。
会議の録画・録音データをクラウド上で保存することもでき、ウェビナー機能や共同ホスト機能なども搭載されているなど、無料プラン以上に機能が充実しております。
Proプランが向いているのは、以下のような方々です。
・個人事業主など、小規模でビジネスとして利用したい方
・無料プランにはない機能を利用したい方
・クラウド保存機能を用いて、ネット上で資料をやりとりしたい方
Businessに向いている人
最低契約ユーザー数は10名、最大99名まで契約することができ、総接続デバイス数も300台まで接続可能となっており、中小企業向けのプランとなっています。
月額料金も2700円とProの月額料金とあまり変わりがなく、さらなる便利機能が搭載され、ビジネスで活躍する機会も一層増えることでしょう。
Businessプランが向いているのは、以下のような方々です。
・中小企業でご利用したい方
・文字起こし機能やカスタムメールといった、Proにはない機能を活用したい方
・10人以上のビジネスグループで活用したい方
Enterpriseに向いている人
最低契約ユーザー数は100名となっており、完全に企業向けのプランとなっています。
有料機能に加え、専門スタッフによるサポートが付くので安心してご利用することができます。
Enterpriseプランが向いているのは、以下のような方々です。
・大企業でご利用したい方
・オンラインで講演会などを行いたい方
まとめ
今回は、Zoomの有料版と無料版の違いを比較してみました。
ご紹介したように有料プランには料金に相応した便利機能が搭載されています。
ご自身の用途に合ったプランを検討し、より一層Zoomを活用していきましょう。