1枚の名刺の価値は非常に高く、約74万円とも言われるほどです。しかし紙の名刺をすぐに必要な名刺を取り出せるように、管理できている方は少ないのではないでしょうか?

名刺を電子化すると、物理的な保管スペースの心配もなく、いつでも簡単に求める名刺を検索できます。さらに社内での共有も容易になり、営業の効率化が可能です。本記事を読んで、名刺の電子化のメリットとおすすめの名刺電子化・管理アプリ5選を把握しましょう。

名刺を電子化する3つのメリット

名刺の電子化には様々なメリットが存在しますが、中でもご紹介する3点は大きな利点です。ここでは、名刺電子化の主な3つメリットを解説します。

①名刺データの検索が簡単

名刺を電子化して管理すると、該当する名刺の検索が簡単です。欲しい情報をすぐに発見できるので、生産性が向上するでしょう。名刺データはアプリやExcelなどで確認できるので、営業の直前での再確認も可能です。

②社内での共有が簡単

名刺を電子化すると、社内での共有が容易です。それぞれの社員が保有する名刺データの社内共有は、営業の効率化に貢献するでしょう。たとえば、営業先の担当者と知り合いの社員が居れば、事前に話を聞いて相手の情報を入手できます。また訪問していない企業を把握して、営業に向かうことも可能です。

③名刺の管理が簡単

名刺の電子化によってアプリ上で管理すると、名刺データの紛失の心配がありません。また大量の紙の名刺だと、管理スペースの確保に悩まされるでしょう。電子化した名刺は物理的なスペースを要さず、お使いのデバイスでいつでも名刺情報を確認できます。

名刺の電子化で活用したいオススメのツール5選!

ここでは、実際に名刺を電子化して交換・管理するのにオススメのツール5選をご紹介します。各ツールの詳細を把握して、自身や自社に適したサービスをお選びください。

①Sansan

Sansanのスクリーンショット

法人向けの名刺の電子化・管理サービス「Sansan」は、企業利用の82.8%を占めており、実に7年連続業界1位を誇ります。専用のスキャナまたはスマホでのスキャンで、簡単に名刺のデータ化・管理が可能です。オペレータの手入力なので、ほぼ完璧な精度の名刺のデータ化が期待できるでしょう。

「Sansan」を利用すると名刺情報の一元管理が可能で、会社の組織ツリーの構築やコンタクト履歴の機能などを活用できます。加えて、商談内容の記録・顧客管理ツールなどの営業活動に役立つ機能も多く利用可能です。社内で一元管理することで、「Sansan」は営業の効率化や生産性の向上を狙います。

多くの顧客から支持され、導入率も増加し続けていることからも、「Sansan」の実用性は確かでしょう。少なくとも当面は、「Sansan」が名刺管理業界を牽引すると伺えます。

「Sansan」の欠点は、コストの高さです。初期費用が最低でも60万円となり、その後も月々6万円は必要なので、導入に対する敷居は高いでしょう。登録可能な名刺の枚数も、契約料金によって異なります。

しかし活用方法によっては大いなる業績向上につながり、十分に元を取ることが可能です。特に取引先の情報の共有や活用を円滑に出来るので、営業を効率化させたい企業は検討されると良いでしょう。

出典:Sansan

②Eight

Eightのスクリーンショット

先述の「Sansan」が提供する名刺電子化・管理アプリ「Eight」は、ビジネス版SNSとして活用できます。「Sansan」が法人向けなのに対し、「Eight」は個人向けの名刺電子化・管理アプリです。

自分の名刺情報を登録すると、ビジネス版SNSとして相手とつながります。名刺交換リクエストを送って、新たにコネクションを広げることも可能です。

会社の交流会やイベントで知り合った相手とつながりたい場合は、名前だけでなく社名でも検索できます。メッセージ機能を用いると、突然の名刺交換リクエストで相手を驚かせる心配もありません。

個人向けサービスの「Eight」ですが、企業向けの「企業向けプレミアム」も選択できます。「企業向けプレミアム」では、各社員の有する名刺データを社内で共有可能です。

中小企業などでは、料金の高い「Sansan」ではなく「Eight」で十分なケースも多いでしょう。そのため、「Sansan」・「Eight」両方のプランをよく比較されることをオススメします。なお「Sansan」に「Eight」の情報の同期もできるので、まずは無料の「Eight」から試すことも一手です。

「Eight」は個人としては当然、企業としても検討したい便利な名刺の電子化・管理アプリでしょう。名刺の登録可能枚数に上限はありません。通常版の「Eight」は無料ですが、企業向けプレミアム版は月額480円または年額4,800円です。

出典:Eight

③Wantedly People

wantedlypeopleのスクリーンショット

ビジネスSNSで知られる「Wantedly」の名刺電子化・管理アプリ版が、「Wantedly People」です。1度の撮影で名刺を10枚まで電子化して登録でき、連絡帳への追加ならびに社内での共有ができます。

さらに名刺登録した相手の近況は通知されるので、相手の最新情報を見逃しません。個人事業主や規模な小さな企業の方には、特にオススメです。名刺登録可能枚数の上限は無く、無料で使用できる点も魅力でしょう。

出典:Wantedly People

④CAMCARD 

camcardのスクリーンショット

「CAMCARD」で名刺を電子化して登録すると、名刺の住所を地図上に表示できます。名刺の住所を地図で確認できるので、営業中に道が分からなくなった際や営業ルートの検討に役立つでしょう。さらに、名刺データにテキストや画像付きのメモ・リマインダー・To Do等の添付が可能です。そのため、相手の情報を別途管理する必要がなく、効率的に仕事を行えます。

ビジネス版の「CAMCARD BUSINESS」では、個人版の機能に加えてSalesforceとの連携が可能です。従ってSalesforceを活用した、顧客管理ならびに営業の効率化を図ることができます。16言語対応の「CAMCARD」は、国際的なビジネスシーンでの名刺情報の活用にもオススメです。

名刺登録可能枚数は無制限ですが、個人版で月額1,400円、ビジネス版で2,200円要します。

出典:CAMCARD

⑤myBridge

LINE myBridgeのスクリーンショット

LINE社の提供する名刺電子化・管理アプリ「myBridge」では、AIとオペレータの手入力で名刺を電子化します。「myBridge」には共有名刺帳機能があり、容易に社内で名刺情報を共有可能です。さらに「myBridge」では、名刺データを電話帳に登録したり、Excelファイルへの変換もできます。

Excelファイルに変換することで、LINEやメールでも名刺情報を共有できます。料金は無料で、名刺の登録可能枚数にも上限はありません。

出典:myBridge

まとめ:名刺は電子化して、簡単に交換・管理しよう!

名刺を電子化する主な3点のメリット、そして特にオススメのツール5選を紹介しました。名刺を電子化すると、営業の効率化・生産性の向上が可能です。ぜひ自社やご自身に合ったサービスを見つけて、名刺を電子化して活用してください。