新型コロナウイルスの影響によって、オンライン授業やリモート会議、テレワークなどのビデオ通話を介したやりとりが世間に浸透しました。なかでも大きな影響を与えたのが、企業間での取引です。

今までは、相手の方と実際に会ってお話することが一般的ではあったものの、Zoomなどのチャットツールを介した商談が増えてきました。そこで、必要になってくるのがオンラインでの名刺交換です。

紙名刺を交換することができなくなった現在、データだけで管理できる名刺が必要不可欠です。オンライン名刺は名前や会社名だけでなく、様々な機能を兼ね備えています。今回は、そんな需要の高まりつつあるオススメのオンライン名刺アプリを法人向けと個人向けの2種類に分けて比較してみました。

法人向け名刺アプリ「Sansan」

Sansanのスクリーンショット

Sansan – 法人向けクラウド名刺管理サービス

「Sansan」は国内でトップシェアを誇る法人向けクラウド名刺管理サービスです。名刺管理国内シェア82%を誇り、5年連続で国内ナンバーワンのシェア率を記録しています。社内の名刺を一括で管理し、名刺を企業の価値ある資産に変えるサービスに特化しています。

現在、クラウド名刺管理サービスの覇者とも言える「Sansan」ですが、それにふさわしい数多くの機能を備えています。

第一の特長として挙げられるのは、名刺情報の正確なデータ化です。高度なOCR文字認識機能でスキャンした名刺情報を会社名・個人名・住所といったデータに分割しています。AIの仕分けの上に人の確認作業が入っているのでほぼ100%の正確さを誇ります。

その中で、Sansanの画期的な部分は、単に名刺としての役割を果たすだけでなく、「顧客データ」を連携することで、隠れていたビジネスチャンスを可視化できる点にあります。顧客データの中には、過去にしていた仕事や同僚などを加えることができるため、社外の方とのコミュニケーションが非常に取りやすくなります。外部システムとの連携もあり、情報の信頼性も非常に高いです。

また、Sansanは商談内容の記録も可能です。商談内容を社内で共有することで、担当顧客の引き継ぎもスムーズに行えます。「人」を軸とした組織全体の情報が自動的に集約され、データベースの構築を可能にします。

他にも、社外の方だけでなく、なんと社内のコミュニケーションも円滑にすることができます。同僚に対してアプリ上でメッセージのやり取りをすることができるため、営業をかけたい相手や会社をすぐに確認することができます。

出来上がった顧客データから、アプローチすべき相手を可視化し、営業機会の損失を防ぐだけでなく、営業戦略に展開できます。

名刺管理だけにとどまらず、企業の顧客管理や営業支援に進化させるクラウドサービスです。

料金は有料となっており、全て要見積もりとなっています。既に保有している名刺をデータ化するための「初期費用」、システムを利用するための導入及び運用支援を行うための「運用支援費用」、使用する際に月額で請求されるライセンス費用の3種類の費用が発生します。

1ヶ月の無料トライアルができますので、ぜひお試しください。

個人向け名刺アプリ「Eight」

Eightのスクリーンショット

Eight – 名刺でつながる、ビジネスのためのSNS

「Eight」は、先程紹介したSansan株式会社が提供する、クラウド型無料名刺管理アプリです。Sansanとの大きな違いは、Sansanが法人向けの名刺サービスであるのに対し、Eightが個人向けの名刺サービスである点です。

「Eight」も、Sansan同様、データが非常に正確です。高度なOCR文字認識機能の上に、オペレーターによる手入力を加えた2回の精密なチェックが行われています。スマホやタブレットで名刺を撮影するだけで、名前・連絡先・住所など名刺情報を登録できるスピード感も魅力の一つです。人脈管理も可視化できるので、一目で人間関係がわかるのも、ビジネスにおけるコミュニケーションをかなり円滑にしてくれます。

「名刺でつながる、ビジネスのためのSNS」をモットーとして掲げるEightは、名刺交換相手との繋がりを進展させる機能が充実しています。特に、メッセージ機能とフィード機能は便利です。メッセージ機能では、相手の方と1対1で気軽にコミュニケーションをとることができます。逆に、フィード機能では、1対複数の対話が可能となっています。新商品の開発などといった会社全体の話から、転職、昇進に関する個人の話を投稿することも出来ます。

近くのEightユーザーとは無線やBluetoothを利用して名刺交換ができます。また、複数のユーザーが近くにいても、一度に複数人と交換が可能です。もし近くにいなかったとしても、オンライン上での名刺交換ができます。なんと、WEB上にプロフィールを公開するだけで、名刺を交換できるのです。


そして、「Eight」は無料でほぼ全ての機能が利用できます。スマホにサクッといれることができるのも非常に便利です。有料版「Eightプレミアム」では、データ化の項目やスピードアップに加え、電話帳アプリとの連携や名刺データの一括ダウンロード機能など一層の名刺情報の活用が可能になります。

Eightの無料版、有料版の違いを詳しく知りたい方は、「オンライン名刺交換の無料・有料は何が違う?」の記事を参考にしてください。

個人で名刺を管理したい方には非常にオススメです。ご自身にあったプランを検討してみてください。

SansanとEightの簡単比較表

Sansan Eight
対象 法人 個人
料金 要見積もり
※30日間の無料トライアルあり
無料
Eightプレミアム月額480円
基本機能 ・CRM機能
・SFA機能
・メッセージ一括配信
・オンライン名刺交換
・CSVインポート/ダウンロード
・顧客会社の情報配信
・名刺検索
・メッセージ機能
・着信時に名刺情報を表示
・Eightユーザー同士のBluetooth名刺交換
特徴 ・業界トップシェア
・豊富な機能と高精度なAI
・営業戦略への活用
・SNS要素
・無料でも利用できる
・個人用名刺管理ツール

まとめ

今回は、オンライン名刺の種類と特徴を、法人向けと個人向けの2種類に分けてオススメのアプリを紹介してみました。

おすすめのツールの選び方は、法人で名刺を管理したい場合には、「Sansan」、個人で名刺を管理したい場合には「Eight」です。

ご自身の用途に合ったプランを検討し、より一層オンライン名刺を活用していきましょう。