会議中に険悪なムードになったり、緊張感が高くて一部のメンバーしか発言していないケースは多いのではないでしょうか?特にリモート会議ではお互いの表情やニュアンスが伝わりにくいので、余計に会議中の雰囲気が硬くなりやすいでしょう。そこで、リモート会議時に役立つ手法がアイスブレイクです。

本記事ではアイスブレイクの定義とリモート会議でアイスブレイクを行う5つのメリットを解説します。リモート会議時に活用できるアイスブレイクネタ4選も合わせてご紹介するので、ぜひ実践してみてください。

リモート会議での「アイスブレイク」とは

「アイスブレイク」とは緊張感が高い硬い雰囲気や険悪なムードなどを改善して、会議中の空気を和やかにするための手法です。うまくリモート会議でアイスブレイクできると、メンバー感のコミュニケーションが良くなり、優れた成果が生まれる可能性もあります。円滑なリモート会議の実現に役立つアイスブレイクのネタは、ぜひ把握して実践すると良いでしょう。

リモート会議でアイスブレイクする5つのメリット

リモート会議中にアイスブレイクを行うと、主に次のような5つのメリットがあります。

・場が盛り上がり、緊張感のほぐれ

・一体感の高まり

・会議への参加しやすさ

・雰囲気の改善

・お互いへの理解の高まり

①緊張感を和らげて場を盛り上げる

直接対面した会議でも、緊張感が高まって気まずい時がありますよね?しかしリモート会議では双方の表情が分かりにくいので、より場が盛り上がりにくい特徴があります。お互いに気心の知れた間柄であれば気楽でしょう。けれども、直接会ったことがない相手との緊張感あふれるリモート会議ではアイスブレイクが役に立ちます。

②一体感が高まる

リモート会議でアイスブレイクできると、会議に参加する人たちに一体感が生まれます。たとえばチームでリモート会議を行った際など、アイスブレイクのおかげでチームワークが活発になるでしょう。チームの一体感が高まれば、社内の研修効果も良くなったり、イベント時にもより盛り上がります。

③参加しやすくなる

普段のメンバー以外でのリモート会議では、特に自主的に参加しづらく感じる方は多いのではないでしょうか?「進行役や数人のメンバーだけが発言して、会議が進んでいく」という光景は実によくあるでしょう。そこでリモート会議中にアイスブレイクできると、メンバー全員が会議に参加しやすくなり、様々な意見が収集可能です。

多様な視点から取り組めるため、結果的に業務にも良い影響を期待できます。加えてツールの操作方法なども、必要に応じて解決しやすくなるでしょう。リモート会議の途中でビデオチャットの使い方に疑問が生じても、緊張感が高いと質問しにくいですよね?リモート会議中のアイスブレイクは、ツールの使用法に困っているメンバーの有無の確認・助けを行う良い機会です。

④雰囲気を改善できる

会議中に険悪なムードになってしまうことはありますよね?リモート会議中に雰囲気が悪くなった時にも、アイスブレイクをできるとリフレッシュになります。リフレッシュした後は、会議の空気はずっと良くなるでしょう。

⑤互いを理解しやすくなる

リモート会議中はどうしても真面目な、仕事に関わる内容になるため、相手の「素」の部分が見えにくいでしょう。業務がリモートワーク化した後に入社した社員に対しては、休憩時間の様子なども知らないので、特に相手を理解しづらくなります。

そこでリモート会議中にアイスブレイクを行うと、相手の普段とは違う一面が見えるでしょう。アイスブレイクをきっかけとして、お互いに会話が弾みやすくなり、相互理解の促進も期待できます。

リモート会議時のアイスブレイクネタ4

最後に、実際のリモート会議で活用できるアイスブレイクネタを確認しましょう。リモート会議で使うアイスブレイクは会議のメンバー全員が参加できることが大切です。

メンバーの個性や特性を理解して、全員が無理なく楽しめるアイスブレイクを行うように心掛けましょう。また、リモート会議に参加するメンバー同士の間柄にも考慮が必要です。

自己紹介系

初対面のメンバーが多いリモート会議でアイスブレイクをする場合は、自己紹介系の活用をおすすめします。

知られていない事実を暴露

あまりメンバーに知られていない事実を「私、実は…」と暴露する、3〜10人程が参加するリモート会議で有効なアイスブレイク術です。たとえば「実は日本一周をしたことがある」や「実はネギが苦手」、「実はネコに目がない」など内容は何でも構いません。メンバー間に親近感が生まれるアイスブレイク術で、今後のコミュニケーションにも役立つでしょう。

トーク系

お互いにある程度面識があれば、雑談トークをしてリモート会議のアイスブレイクを行う手法が有効です。

GoodNew

リモート会議で休憩中などに24時間以内に自身に起こった良いニュースや新しい事柄を、各メンバーが順番に話すアイスブレイク方法です。1人につき60秒を制限として、他のメンバーが話している間は他社が口を挟めません。たとえば「ベランダーで育てている花が咲いた」や「集めている行きつけのお店のポイントが溜まった」など些細な内容で十分です。

ネガティブな内容とならないように気をつけて、リモート会議で張り詰めた空気をアイスブレイクしましょう。

オンライン背景を話題に使う

Zoomなどを用いたリモート会議では、自由に背景を設定できます。事前にそれぞれの個性を活かして背景を選んでおくと、リモート会議時にアイスブレイクとして活用できるでしょう。

案外各メンバーの背景の選び方に個性が表れて、「なぜ、この背景を選んだのか?」だけでも盛り上がれます。特にお互いをよく知るメンバー同士のリモート会議では、笑えるアイスブレイクとなるでしょう。

ゲーム系

比較的メンバーを選びにくいリモート会議で使えるアイスブレイク術がゲーム系です。ただし盛り上がりすぎてご近所などに迷惑をかけないよう、気をつけましょう。

たけのこニョッキ

元々飲み会で定番のゲームで、3〜7人程度が参加するリモート会議でもアイスブレイクとして活躍します。まずは1人進行役を決めて、進行役の掛け声に従ってゲームをする仕組みです。

①進行役:「たけのこ、たけのこ、ニョッキッキ」

②残りの参加メンバー:順番に「1ニョッキ」「2ニョッキ」「3ニョッキ」…

「◯(ニョッキを言う順番)ニョッキ」を同時に言ってしまうとアウトです。

誰もかぶらずに「○ニョッキ」と言えるまで、もしくは時間が許すまで、ひたすら繰り返しましょう。ルールが簡単で全員参加できるため、リモート会議のアイスブレイクに最適です。画面越しではアイコンタクトも分かりにくく、タイミングを取りづらいので案外難しくて楽しめるでしょう。

まとめ

リモート会議でアイスブレイクする5つのメリットとおすすめのアイスブレイク手法4選を紹介しました。リモート会議でアイスブレイクを行う際は、メンバーの間柄や個人の性質に注意して手法を選んでください。うまく活用できると円滑にリモート会議が進み、以降もメンバー間のコミュニケーションが盛んになるので、ぜひアイスブレイク術を試されると良いでしょう。