「LINE」でお馴染みの「LINE社」が提供する名刺管理アプリ「myBridge(マイブリッジ)」をご紹介します。2018年にリリースされ「すべての名刺管理機能が無料・無制限」という他の名刺管理アプリにはない特徴が魅力となっています。こちらの記事では、「myBridge」を実際に使用して分かった感想を元に、特徴や便利な機能について詳しく解説していきます。
目次
「myBridge」3つの特徴

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無料・無制限
すべての名刺管理機能が無料・無制限で利用できます。例えば、1日に登録可能な名刺の枚数といった制限がありません。また「無料」だからといって、他のアプリのように広告が表示されることもありません。 -
名刺情報のデータ化
アプリで名刺を撮影するだけで、名刺に印刷されている情報が「正確に」データ化されます。特筆すべきは「正確に」という点で、「文字認識技術」だけではなくオペレーターによる「手入力」の補完作業でこれを実現しています。
このように自分の名刺を撮影すれば、自分だけの「オンライン名刺」が発行されます。 -
URLでオンライン名刺交換
自分の「オンライン名刺」のURLをLINEやメール等で送ることができます。送信する情報はURLのみなので、相手はアプリなしでもWebブラウザで名刺情報の確認や保存できます。
「myBridge」実際に使ってみた
「myBridge」を「インストール」から「LINEで名刺交換する」までを実際に使用した際の手順と感想をご紹介したいと思います。
なおサンプル画像に表示されている名刺の情報は、「myBridge」の公式情報等を元に加工したものとなっていますのでご了承ください。
アプリをインストールしてみた

「Google play」や「App Store」から「myBridge」アプリをインストールします。アプリ名で検索してもヒットしますが、「名刺管理アプリ」で検索してもランキング上位に表示されました。
アプリを起動して「始める」をクリックすると、「会員登録」画面が表示されます。ここではLINEとサービス連携して利用するために、「LINEで会員登録」を選択します。
インストール前は、「LINEとの連携必須」を前提としているのでは?、という認識でしたが、実際にはLINE無しでも、ほぼすべての「名刺管理機能」を問題なく使用できることが、以降の検証でも分かりました。
次にLINEと連携するための「認証」を聞かれるので「許可する」をクリックします。
そしてLINEで使用している「メールアドレス」を入力すると、「myBridge」の会員登録が完了し、LINEとのサービス連携が開始されます。
名刺を撮影して登録

「myBridge会員登録」完了後に、「自分の名刺を撮影」をクリックし、名刺を撮影します。撮影後には、プロフィール情報を自分で入力して追加することもできます。この段階で比較的詳細なプロフィール情報の入力が求められ若干戸惑いましたが、後からでも入力可能なので最初はスキップしました。
次の画面で「1枚の名刺を登録しました!」と表示されます。名刺情報は、文字認識技術によってほぼ正確に入力されていましたが、オペレーターによる確認作業が入るため、「入力中の名刺」画面では「名刺情報を入力中です」と表示されました。
最初は、この「手入力」の作業が入ることを知らずに名刺を登録していたので、「なぜ『登録しました』と表示されたのに、『入力中』なのだろう?」と疑問に思ってしまいました。
オンライン名刺をLINEで交換する
「名刺帳」の画面中央に「オンライン名刺」のメニューがあります。このメニューから名刺の交換方法を選択します。
ここではLINE(一番左側のアイコン)をクリックします。次に送信先を聞かれるので、送りたい相手のアイコンを選択し送信します。
送信するメッセージ情報は「挨拶文」と「URL情報」で構成されています。テンプレートのままでも問題ないですが、送信する前に編集することもできます。
そしてメッセージを受信した相手は、URLをクリックすることで自分の「オンライン名刺」を閲覧することができます。
便利だった3つの機能
LINEとの連携
「myBridge」からLINEでのオンライン名刺交換はスムーズに行えました。
この名刺交換は、LINEアプリからも利用できた方が実際のユースケースを考慮すると便利ではないかと感じました。
念のためLINEアプリ内の「サービス」追加画面で「myBridge」を探しましたが見当たりませんでした。ただし、将来的にはこの画面に追加されるのではないかと思われます。
共有名刺帳

出典:myBridgeの「共有名刺帳」
社内の名刺情報を一括管理できる機能です。各メンバーが受け取った「紙名刺」をスキャン、データ化、登録することで、この「共有名刺帳」に登録することで共有できます。
実際に使用してみた感想としては、UIがシンプルで使いやすく、スマホからでも十分に運用できると感じました。
また「共有名刺帳」から「グループ」を別に作成することもできました。一般的なユースケースとしては、「コンプライアンス担当グループ」を作成し、「営業部」や「開発部」等の「共有名刺帳」からメンバーを選出して連絡グループとして利用する、といった使い方が考えられます。
専門家広場
ユニークな機能として、分野別の専門家に出会える「専門家広場」があります。
「職種」等で検索することで、その分野の専門家が探すことができます。
かなり多くに専門家が登録されているようですが、全体数はアプリから確認できませんでした。
また専門家にメッセージを送ることが簡単にできるのですが、現実的には見ず知らずの方に突然メッセージを送るのは気が引けると感じました。
なお専門家のプロフィールを閲覧するには、自分のプロフィールが「公開」設定である必要があります。
まとめ:使ってみた感想
「これだけ多機能でよく作り込まれているのに無料なのか?」というのが率直な感想です。LINEアプリとの連携を想定し、アプリ単体で収益を上げるビジネスモデルではない(そもそも広告も表示されない)ことは明確ですが、LINEとまったく連携せずにも問題なく使用できる点にも驚きました。
ちなみに、PCからも利用できるようになっていて、本格的な企業利用にも十分対応できる作りとなっています。
将来的にも無料利用が継続されると考えられるので、LINEアプリの利用有無に関係なく、「無料のオンライン名刺管理アプリ」として活用することをおすすめしたいと思います。